幼少期の子どもに多い「単純性股関節炎」
単純性股関節炎は、小さな子どもに起こる股関節の炎症です。
特に3歳〜10歳くらいの男の子に多く、原因ははっきりとは分かっていませんが、繰り返しジャンプしたり、風邪を引いたあとに股関節に炎症が起きることがあります。
冬の時期ですとなわとびの練習をした翌日に痛みが起こることも多々あります。
症状は突然で、歩くときに足をかばう、片足を引きずる、走れないなどが特徴です。レントゲンでは異常が見つからないこともあります。
先日、6歳の男の子が来院しました。初診時には、片足を引きずるほどの跛行が見られました。
[初診の歩き方の様子]
超音波エコーで確認すると、股関節の中に水がたまっている状態(水腫)がありました。
[エコー画像/関節内の水腫]

脚の長さを比較すると明らかに悪い方の足が長くなっていることがわかります。
これは「仮性延長」といって関節が炎症を起こすことによって関節の中の圧力が上がり足が長くなったように見えます。
[脚長差の比較写真]

一般的には、単純性股関節炎は「安静にしておいてください」と言われることがほとんどです。
しかし梅田整骨院では、少しでも早く痛みを取り、普段通りに歩けるようにすることを目標に、積極的な治療を行っています。
- 電気治療による炎症抑制
股関節周りに微弱な電流を流し、痛みを和らげ炎症を抑えます。子どもでも安全です。 - 股関節の軽い矯正
関節の位置を正常に整えることで、歩き方の偏りを改善します。 - ハイボルト療法
ハイボルトという電気機器を独自の当て方で、筋肉や関節の炎症をを取り、歩行しやすくします。
治療を始めて3日目には、歩き方の偏りがほとんど消え、痛みもほとんどなくなりました。日常生活や遊びも問題なくできるようになりました。
[治療3日目の歩き方の様子]
その後の経過観察でも、股関節の動きは正常になり、完全に回復しました。
小さな子どもは痛みをうまく言葉で伝えられないことがあります。「片足を引きずる」「走れない」「足をかばう」などの症状が見られたら、早めの受診が大切です。
大津市の梅田整骨院では、エコーで股関節の状態を確認し、関節矯正・ハイボルト療法を組み合わせ,
医学的根拠に基づいた安全な治療を行っています。





